サイト運営

私はネットの中で居心地のいい場所が欲しかった。

勿論、幾つか通っていた自殺サイトの居心地は悪くはなかったし、自分自身が万人受けする様なタイプだったら、そこまで気にする必要は無かったのかもしれない。

しかし、はっきり言って、私はとても万人受けするとは言えないだろう。

だから周囲を気にせずに、尚且つ、自分の思う様に活動がしたかった。

それで自分で自分の自殺サイトを作ったのです。

自分のサイトであれば、入り浸っていても、誰に文句を言われる筋合いもない。

また、私の事を快く思わない方は、わざわざ私のサイトに来る事はないのです。

私のサイトを気に入ってくれた方だけ、通ってくれたらいい。

そしてサイトを立ち上げてから、約一年程はほぼ、開店休業状態。

時々、私が通っていた自殺サイトで知り合って親しくなった方が遊びに来てくれるくらいでした。

この時に私は詩や小説などの創作を始める事になる。

自殺サイトには創作をやっている方が多く来ていた。

その様な方々に刺激を受けて、私もやってみようと思ったのです。

そして、それぞれにWebページを作って、それをHPとして運営もする様になる。

当時の私にとって、詩や小説の創作はWebページを作るネタの一つにしか過ぎなかった。

また、自分の自殺サイトが開店休業状態だった事もあり、その時間を潰す意味で、創作やWebページ制作を利用していたりもした。

そんなこんなで開店休業状態の自殺サイトを運営しながら、創作のHPをも運営している内に、少しずつだけど、自殺サイトの訪問者も増えていく。

そして二年目に突入するくらいから、チャットに関しては、約30人程の常連さんがつく様になって、ほぼ一日中、誰かしらが利用をしている様な感じにはなった。

私のサイトの売りは、チャットに私が張り付いていた事。

チャットに張り付きながら、創作したりWebページ制作をしながら、利用者が来るのを待っていた。

だから、少なくとも、私のサイトに来れば、私とチャットは出来たのです。

他の有名なところだと、人はいても人数が多くて、自分の話したい話が出来るとは限らない。

小さなところだと、そもそもチャットをする相手がいない。

でも、私のサイトでは、私が起きている間は殆ど、私がチャットに張り付いていた。

だから、私とチャットをするのが嫌でない方であれば、相手の話したい時間に話したい話をする事が出来たのです。

そして、その様な事から私のサイトは、有名なサイトに馴染めない方の受け皿の一つになっていった様に思う。

それが結果として、サイトを軌道に乗せた様にも思っている。

とにもかくにも、多少の入れ替わりはありながらも、常に30人程の常連さんがいる状態が続いた。

有名なサイトと比べると、まだまだ全然、訪問者も少なかったが、チャットに関しては、それなりの成果があったのではないか。

そんな風に考えてはいる。

その代わり、掲示板の方はずっと、余り利用者は増えなかった(苦笑)

アクセス数がユニークで年間4万だったから、日割りすると、一日100ちょっと。

でも、何か事件があった時にアクセスが桁違いになるので、実際には通常で一日80くらいだったと思う。

その内、30はチャットの常連さんだったからねぇ。

覗くだけの人はその倍くらいはいると思うので、掲示板が寂れていたのも仕方がないというか、数字的にも合点がいくよね。

私の自殺サイトは、そんな感じでした。